「ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則」を読んだ感想 ~前編~

その他

「ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則」を半分ほど読んだため、途中までの感想を書きます。
こちらの本は主に脚本家向けに脚本制作について詳解している本でして、
ストーリーとはどういう構成で、どう作るべきなのか、といったことを具体例と共に示してくれる、
そういった内容になっています。
門外漢の自分でも非常に面白いです。

ロバート・マッキー氏は、

ロバート・マッキーRobert McKee1941年 – )は生まれの、アメリカ合衆国シナリオ講師である。世界でもっとも人気のあるシナリオ講師としても知られ、30年もの長きにわたり、世界中の脚本家、小説家、劇作家、詩人、ドキュメンタリー作家、プロデューサー、監督を教育・指導してきた。マッキーの指導を受けた者たちは、物語や劇的なるものに対する彼のあまりにも鋭く、あまりにも深い分析に敬意を表して、氏を「現代のアリストテレス」と呼ぶ。                        Wikipediaより

という非常に有名な人物のようで(本書を手に取るまで知りませんでした…)、
今回の本も

物語創作のバイブル誕生! 
ハリウッド関係者が全員読んでいる、ストーリーテリングの必読書。
10万人が熱狂した伝説的シナリオ教室の講師が、あなたの創作人生を変える! 

ストーリーテリングの分野で世界的に最も影響力のある
ロバート・マッキーのあの最重要著作『Story(原題)』が新訳でついに刊行!

といった文句で宣伝されており、私は思わず手にとってしまいました。

既に述べた通り、まだ途中までしか読んでいませんが、それでも既に感心する記述がいくつかありました。
以下、短いですが、2つほどご紹介しようと思います。

自分のジャンルについて深く知ることが重要だ

言い換えると、「基本を学べ」ということです。
つまり、アクションものならアクションものの基本を、ラブストーリーならラブストーリーの基本を、といった具合に、それぞれ自分が書いているストーリーの基本を知ることが重要だとロバート・マッキー氏は説いています。


基本とはいわばお約束のようなもので、推理小説におけるノックスの十戒のようなものです。
ロバート・マッキーはこういった基本を押さえて初めて、自分のオリジナルを作る、つまりこの基本を裏切ったり、拡張したりすることで、観客の思いもよらない結末を持つ素敵な作品ができる、としています。


これは確かにそうだろうな、という感覚は個人的にはあります。
何をするにしても基本が大事、というのはもはや陳腐化した文句ですが、それだけ誰もが認める事実でもあるわけで、ストーリーを書くことにも通底することなのだと。
とは言え、意外でもありました。
ストーリーを考える、というと比較的自由な発想で勝負するイメージがありますが、案外ルールに忠実な側面があるということを知ることができました。

基本的に我々は皆、最小限で無難で、普通だと信じる行動をとっている

これはなるほどな、と思いました。


曰く、何かしようと、したいと思った時に我々の多くは、
「こういう状況で、この最小限で無難な行動を起こせば、わたしがしたいことに対して一歩踏み出せるように、世界は反応するだろう」
と考えて、実際に行動をするのだと。


基本的に人間は皆、自分の行動が普通のことだと思っているし、その普通の行動の先に、普通に予測できる「良い」結果が見込まれる、と常々考えている、とロバート・マッキーは説きます。
そして、それはストーリーという虚構の世界でも同じで、登場人物たちは皆そう考えていると言います。
つまり、登場人物の誰も、自分の行動の先には普通のいい結果が待っていると意識的・無意識的に考えて、行動している。
しかし、ストーリーの場合はしばしば登場人物の行動の結果が、当人の想定を遥かに超えた敵対的な反発や失敗であるから面白く、観客は引き込まれる、とロバート・マッキーは言います。


この考察も非常に面白いのですが、個人的には、
「誰もが普通の行動をとっている」
という世界の切り取り方に非常に共感しました。
もちろん全ての人がそうだとは言えないと思いますが、少なくとも私自身としてはかなり腹落ちする言葉でした。
こういう言葉を長老の知恵と言うのでしょうか。
これまでの膨大な思考や緻密な観察があってこその言葉だと思いますが、思わず「確かに!」という言葉が出ました。

途中までの感想

ここまでは非常に満足です。
後の半分はストーリーの設計について述べられているパートですが、読むのが非常に楽しみです。(しかし、長い…そして、中身が濃い…)
あとは節々で英語圏っぽい言い回しも感じられて、それも楽しんでいます。
和訳ならではの英製日本語?というかは分かりませんが(笑)、私は結構好きです。

今週末かけて、サクッと後半も読んで、また考えたことを書き留めたいと思います。

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